日航123便事故調査の、ほぼ間違いないという意味の「推定される」という評価が間違いという証明

国土交通省運輸安全委員会のWebサイトから2025年6月時点でpdfファイルがダウンロードできるすべての航空機事故の事故調査報告書は1699件でした。

以下の4段階の評価のキーワード数を抽出しました。

こちらの国土交通省運輸安全委員会のWebサイトに掲載されている通りですが、評価キーワードの意味は以下です。

a.断定できる場合は「認められる」
b.断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
c.可能性が高い場合は「考えられる」
d.可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」

となってます。123便の場合は、bのほぼ間違いないという意味である「推定される」に相当するという国会答弁があります。
123便の場合は、「原因」の章では上記4段階のキーワードのうち「推定される」のみが3回出現してます。(それが123便事故調査の評価となっているようです。)
他事故1699件を対象として、「原因」の章でのキーワード数と全体(「原因」の章を除く)でのキーワード数を抽出しました。
他事故の調査結果CSVファイル(タブ区切り,日本語文字コードUTF8(BOMなし))
※列の右のほうにキーワード(全体)とキーワード(原因)がそれぞれ4段階あります。(全体)が原因の章以外での出現数で、(原因)は原因の章での出現数です。追加で、「明らかに」列の意味は、明らかにすることは出来なかった、文言のヒット数です。
※プログラムで抽出に失敗している場合はカウント数は全部ゼロとなってます。
※必要でしたらExcelでデータとしてインポートしてください。テーブルに変換するとフィルターで簡単に抽出できます。
Excelでフィルター適用後のテーブルを新規タブページにコピペするには、
表内セルをクリックしておいて、Ctrl+Aをして、Alt+;してから、Ctrl+CでコピーしてCtrl+Vで2行目に貼り付けます。
1行目のヘッダもコピペすると新たな表が出来上がります。

上記4段階のキーワードのうち「原因」の章で「推定され」のみが記載されている事故についての結果は以下となります。
対象となる事故は501件でした。
123便については報告書11ファイル+付録1ファイルから読み取ったカウント数を使用してます。

横軸は4段階のキーワードで、縦軸が全体(「原因」の章を除く)でのキーワード数の出現頻度です。このように明らかにグラフの分布が異なります。

次に「考えられ」のみが「原因」の章に出現する他事故との比較です。対象となる事故は63件でした。

このようにグラフの分布としてはこちらのほうがかなり近いことが理解できるかと思います。

結論としましては、123便の事故調査から判明した事故原因は、ほぼ間違いないという意味の「推定される」という評価は間違いであり、
正しくは、可能性が高い場合の「考えられる」が適切だったということです。

※ICAO(国際民間航空機関)の方針 「分析及び判明した事項で原因に関連した事象又は状況が「推定される」と述べている場合、原因においても同じ単語(推定される)が使用されるべきである。」

「推定される」ことを根拠にした過去のすべての議論をやり直す必要があります。

※事故調査の内容自体の評価は別問題ですので、ここでは事故調査報告書での最終結論である「原因」の章での評価に矛盾がないかを調べてます。

2025年4月10日参議院外交防衛委員会での国土交通副大臣の答弁「ほぼ間違いない」0:36:20あたり
2025年4月2日衆議院国土交通委員会での運輸安全委員会事務局長の答弁「ほぼ間違いない」1:21:27あたり


他事故の大型機のみで調査した結果

123便と同様の、他事故で航空機区分が大型機のみをピックアップしてみましたが、統計的傾向は他事故全体と同じでした。

大型機と、大型機以外の比較を「推定される」のみ、「考えられる」のみでグラフを示します。

大型機と、大型機以外とでグラフの傾向がほぼ同じことが確認できますので、航空機区分の違いは影響が少ないことが分かります。
従いまして、大型機だけのデータを123便との比較で使用する必要性はありません。

海外の他事故について調べたこと

・アメリカのNTSB(国家運輸安全委員会)から事故調査報告書を取得する場合、約5000件を超えるような数を何度か試しましたが、インデックス取得時にネットワークエラーが多く、また、1万件以上は非対応でした。
大規模な事故の条件で検索された1300件程度をピックアップして試しましたが、取得できる報告書が作成当時のオリジナルではなく、簡易にまとめられた文章量の少ない形式となっており、
キーワードでのヒット数は少なく統計的に使えるほどのデータ数が集まりませんので、検証は諦めました。

・フランス航空事故調査局(BEA)から事故調査報告書を取得する場合、インデックスが取得できないため、報告書のダウンロードが困難であり、検証は諦めました。


サンプルデータ数の妥当性について

サンプルのデータ数が十分に大きいかどうかは、統計学的検証のカイ2乗検定およびモンテカルロシミュレーションの2種類の手法により確認されてます。 データ数の少なさの誤差により本検証の妥当性が失われる可能性はゼロに近いという統計学的根拠があります。
また、他事故との比較ではなく、123便事故調査報告書のキーワードの出現頻度だけでも、本検証の主張が誤差で変わるものではないことも統計学的に立証可能です。
つまり本検証での主張が正しいことが統計学的に立証できます。

このページの考察に関するYoutube動画(2025年7月5日公開)はこちら。詳細説明があります。

事故調査報告書が複数ファイルで構成される重大事故で調査した結果

123便と同様の事故調査報告書が複数ファイルで構成される重大事故は前述の解析からは除外されてました。
次の運輸安全委員会のWebページに複数ファイルで構成される重大事故6件(123便含む)が掲載されてますので、それについて調査しました。
航空事故調査報告書(一部報告書分割掲載ページ)

複数ファイルで構成される重大事故の調査結果CSVファイル(タブ区切り,日本語文字コードUTF8(BOMなし))
となりまして、NO.5の123便以外は原因(右側の表)の推定度合いと、報告書全体(左側のグラフ,*原因の章除くカウント)の傾向が一致してます。
123便の事故調査報告書だけが事故原因の推定度合いと報告書全体とが統計的に不一致となってますので、再考されるべきです。
結論に導く過程としては「考えられる」相当であるにも関わらず、最終的な結論である事故原因の推定度合いが「推定される」になってしまっているのは間違いと言えます。
こちらが説明のYoutube動画となります。

日航123便最強真相考察はこちら

created by cooyou.org